9/1「防災の日」、28年ぶりに東京都と多摩市が合同で「総合防災訓練」を開催しました。 会場は小田急/京王多摩センター駅の目の前にある多摩パルテノン大通りと多摩中央公園の全域で、かなり大規模なものでした。今回はこの総合防災訓練をレポートします。
会場はエリアで分けられ様々な訓練や展示が行われました。「A:救出救助訓練」「B:住民による自助・公助」「C:展示・体験」「D:災害対応車両展示」「D:応急復旧訓練」「F:炊き出し」「G:医療救護活動訓練」「H:防災パレード」
キャラクターの「トウチ君」のネーミングは、自衛隊の東京地方協力本部である「トウキョウチホン」が元になっています。東京都の鳥「ゆりかもめ」がモチーフです。男の子の「トウチ君」だけでなく、女の子の「さくらちゃん」がいます。
東京水道サービスブースでは水道管の耐震継手の展示を行なっていました。地震による被災を避けるため、継手に遊びを持たせた構造にし、地震が来ても水道管が抜けないようにするためのものです。水道管の老朽化(40年)による交換を行う際に、すべてこのタイプのものにしていくということです。
災害時に衛生的な水洗トイレが使えるかどうかは大きな問題です。マンホールトイレは、マンホールの上に設置するタイプの仮設トイレです。避難場所となる施設に予めマンホールと下水道を設置しておけば、すぐに衛生的なトイレの使用が可能になります。(下図参照)
この子がフライパンで壁を破るには、20回以上叩いていましたので、あまり簡単に壊れる訳ではなさそうです。集合住宅に住んでいる方は、事前に何で叩くのかを頭に入れておいた方が良さそうです。
心肺停止した人に正しい心肺蘇生術+AEDを使うことが出来れば、今の6倍の人が助かるというデータがあります。私も今回初めて講習を受けたのですが、これで家族が心肺停止状態になっても、他人に任せるのではなく自分で救命活動を行なえるので安心できました。
火や煙が出たり、ヘリコプターが飛んで来て屋上の人を救助する訓練など、本格的な救助活動を目の当たりにし、ギャラリーも息を呑んでいました。
地震、台風をはじめとする自然災害はいつ起きてもおかしくありません。何かの時に家族を守り、地域で協力し合って災害を乗り越えるには、様々な知識と経験と準備が必要です。
こうした防災訓練は、有事に落ち着いて正しい行動を取るためにとても重要な訓練です。学校や地域単位で防災訓練が行われていますが、年を追うごとに内容がアップデートされていますので、最近は行ってないな~という方、是非お近くの防災訓練に参加して災害に備えましょう。
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