2022年6月16日~17日に東京ビッグサイトで開催された「住宅ビジネスフェア/非住宅 木造建築フェア/マンション総合EXPO」に行って来ましたので、気になったサービス、技術、企業様を数回に分けてご紹介させていただきます。皆様に有益な情報となれば幸いです。

ソーラーカーポート+蓄電池 Trinity|アップソーラージャパン株式会社様

アップソーラージャパン様は、太陽光発電パネルと周辺機器のメーカーです。太陽光市場では11年の実績があり、住宅用太陽光発電システムの様々なソリューションを提供しています。今回は、ソーラーカーポート+蓄電池「Trinity」をご紹介いたします。

ソーラーカーポート+蓄電池 Trinity

2022年4月1日より、ソーラーカーポートと蓄電池がセットとなった「Trinity(トリニティ)」の販売が開始されました。

「Trinity(トリニティ)」3つのポイント

近年は、気候変動問題の解決に向けた動きが活発になる中、エネルギー分野では電気代の高騰などにより太陽光発電が注目されています。また停電リスクも以前に比べて増加しており、蓄電池の需要も増加しています。しかし、住宅への太陽光発電と蓄電池の導入には、①屋根面積が狭い ②屋根の形や材質が合わない ③蓄電池システムは高いなどの課題があり、導入希望の住宅オーナーがいても導入に至らないケースがあります。

その解決策となるのがこの商品です。ソーラーカーポートなら2台分の駐車場スペースがあれば設置できます。太陽光発電システムを屋根に設置する必要がないため、上記の屋根に関する問題を解決できます。また従来価格が高すぎて手が届きにくい蓄電池も、自社ブランドで製造しているためコストを抑える事ができ、低価格で導入することできるのです。

戸建住宅では今後も注目を集める商品になることは間違いないでしょう。

引用:アップソーラージャパン様ウェブサイト住宅ビジネスフェア様ウェブサイト

窓ガラス用遮熱シート「ZEROSHEET」|株式会社ZERO様

株式会社ZERO様は、剥がせる窓ガラス用遮熱シート「ZEROSHEET(ゼロシート)」窓ガラス用遮蔽コーティング「ZEROCOAT(ゼロコート)」、の販売及び施工を行っている会社です。

早速商品のご紹介をしましょう。

窓ガラス用遮熱シート「ZEROSHEET」

10年以上国内外で施工実績がある窓ガラス用遮蔽コーティングZEROCOATの遮熱技術を軟質塩ビシートに練り込んで開発した剥がせる窓ガラス用遮熱シート。

窓ガラスに貼るだけでガラスの採光性は維持しながら日焼けや劣化の原因である紫外線を約99%カットします。さらに暑さの原因である近赤外線を約70%カットしますが、近赤外線の中でも肌を刺す様なジリジリ感のある波長域を選択してカットします。

貼付け後は窓際の温度上昇を5~10度抑制する効果が期待でき、冷房機器使用量を約20%抑制する省エネ効果が期待できます。

ZEROSHEETは粘着剤を使用していない自己吸着効果の遮熱シートですので、貼付け後でもキレイに剥がすことが出来ますので、企業、店舗のほかテナントや賃貸住宅でも使用できます。

貼り直しが何度でもできるので小面積ならDIYで貼ることもできます。

窓ガラス用遮蔽コーティング「ZEROCOAT」

窓ガラスに塗装するだけでガラスの採光性は維持しながら日焼けや劣化の原因である紫外線を約99%カットします。さらに暑さの原因である近赤外線を約90%カットしますが、近赤外線の中でも肌を刺す様なジリジリ感のある波長域を選択してカットします。

塗装後は窓際の温度上昇を5~10度抑制する効果が期待でき、冷房機器使用量を約20%抑制する省エネ効果が期待できます。

ZEROCOAT塗装後は無機系の高硬度で高耐候性の塗膜を形成しますので、塗膜の劣化が起こりにくく長期間使用することが出来ます。

引用:株式会社ゼロ様ウェブサイト住宅ビジネスフェア様ウェブサイト

CLTの普及を推進|宮城県CLT等普及推進協議会様

宮城県CLT等普及推進協議会は、新たな構造用建築資材を利用した工法として、木材の需要拡大に寄与することが期待されるCLT等についての理解を深めるとともに、CLT等の利用に係る先導的な事業に産学官が連携して取り組むことで、CLT等の普及を推進し、宮城県内の豊富な森林資源の循環利用と林業・木材産業及び建築産業の振興に資することを目的として、平成28年2月に設立されました。

CLTとは?

CLTとは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、欧州で開発された木造工法のことです。

CLTは板の層を”各層で互いに直交するように積層接着した”厚型パネルのことを呼びます。一般的によく知られている集成材は、張り合わせる板の繊維方向が並行方向に張り合わせるのに対して、CLTは、繊維方向が直交するように交互に張り合わせていきます。

CLTの特性

①直交積層のため高い寸法安定性が得られます。

②断熱性に優れ、大判のパネルとして利用することで、高い耐震性を確保することが出来ます。

③板の幅や厚み、強度が集成材に対し幅広く活用できるというメリットもあります。

我が国においては、国産のスギでも、十分な強度を有するCLTパネルを製作できます。さらに、スギは比重が軽く断熱性能が高いことから、CLTに適しているとも考えられ、森林資源が豊富な国産スギの需要拡大の一つとして期待されています。

我が国の森林は、木材価格の下落や人材不足等から、伐採されず成長した木が多く残っている状況にあります。この状況を改善し森林に育てていくためには、木材の新しい利用方法を生み出し、利用する木材料を増やしてゆくことが重要となります。

我が国の森林面積は約2,500万ヘクタールとなっており、国土面積の約3分の2に相当し、世界でも有数の森林国といえます。また、森林面積の約6割は人工林であり植林されたスギ・ヒノキ・カラマツなどの針葉樹が主な種類となっています。人工林では、定期的に間引き等をしないと、森林に日光が差し込まず土壌環境が悪化し、土砂崩れを発生したりします。

また、適切な時期に伐採し若い木に世代交代させないと二酸化炭素の吸収量が低下するなど、森林の持つ公益的機能の低下につながってしまいます。

したがって、木材の利用拡大を推進し本来のサイクルを取り戻すことが大変重要となるのです。こういった問題の解決策として、CLTは我が国の建築に新しい風を吹き込み、豊富な森林資源の有効活用と地球環境への貢献に大きな期待が寄せられています。

引用:宮城県CLT等普及推進協議会様ウェブサイト住宅ビジネスフェア様ウェブサイト

◎住宅ビジネスフェア2022レポート①はこちら
◎住宅ビジネスフェア2022レポート②はこちら