2022年6月16日~17日に東京ビッグサイトで開催された「住宅ビジネスフェア/非住宅 木造建築フェア/マンション総合EXPO」に行って来ましたので、気になったサービス、技術、企業様を数回に分けてご紹介させていただきます。皆様に有益な情報となれば幸いです。

マッチングサービス「助太刀」|株式会社助太刀様

株式会社助太刀様は「建設現場を魅力ある職場に。」を使命として掲げ、「協力業者が足りないが新たに見つける方法もない」「若手社員を採用したいが難しい」などといった人手に関する課題を解決するサービスを提供している会社です。 

今回は、その助太刀様のメインプロダクトである、職人と現場をつなぐアプリ「助太刀」をご紹介します。

建設業界の人材マッチングサービス「助太刀」

社外の人手不足を解消可能な協力業者マッチングサービス「助太刀」は、全国47都道府県で17万事業者の登録があり、様々な検索項目を通じてマッチする建設事業者と繋がることが可能なサービスとなっています。

2021年に国土交通省主催の「令和2年度 i-Construction大賞」において国土交通大臣賞を受賞するなど、建設業界の人手不足解消に必要なサービスとして着実に認知度を拡大しています。

主な機能

1.検索機能

都道府県・職種・保有資格の他にも、年齢・スキル・ログイン頻度など27項目の検索項目によって、よりピンポイントにニーズの合う方を見つけることができます。

2.メッセージ機能

メッセージアプリのような使いやすいデザイン、定型文機能が備わっており、相手と密にコミュニケーションを取ることができます。

3.現場掲載機能

人手を集めたい現場が決まっている際には、場所・工事内容・工事代金などを設定し、現場掲載することにより、助太刀可能なユーザーの応募を集めることができます。

具体的には、発注者が職人を仲間リストに登録し、人手が必要な現場が発生すれば単価など現場ごとの細かい条件を入力して募集する。仕事を求める職人は、職種と居住地を登録すると仕事が自動的にプッシュ通知で送られてくる仕組みとなっています。

即日受け取り可能な「助太刀Pay」

これらのサービスの中で特に評価したいのが、即日受け取りサービス「助太刀Pay」の提供です。

「助太刀」を通じて仕事をした職人は、仕事が終わった段階で24時間365日いつでもアプリから工事代金を申請することができます。そして全国2万4000台のセブン銀行ATMから即日引き出すことができます。それも口座やキャッシュカードを使わずに引き出すことができる画期的なサービスです。通常の下請けは2次、3次にいくほど支払いが数カ月先になりやすいため、即日支払いというのは、職人にとても優しいサービスといえます。

人手不足が深刻化する中、職人の仕事の安定と働き方を抜本的に変えるツールとして、今後も注目を集めるサービスです。

引用:株式会社助太刀様ウェブサイト住宅ビジネスフェア様ウェブサイト

配管探査ロボット「配管くん®Ⅰ型」|株式会社弘栄ドリームワークス様

弘栄ドリームワークス様は、探査ロボットの開発により配管調査市場という新たな市場を創り出し、また建設業プラットフォーム 「何とかしたいを何とかします!」の運営も手掛ける会社です。

それでは、ドリームワークス様のメインプロダクトである「配管くん®Ⅰ型」をご紹介します。

配管探査ロボット「配管くん®Ⅰ型」

建築設備工事において、古い建物では図面更新がされていなかったり、図面自体が無いということもあります。そのため配管位置が図面と異なっていたり、位置が分からないということもあります。この問題を何とかしたいと、立命館大学と共同で配管探査ロボットの開発がスタートしたそうです。

直径100~150mmの配管内を自走できるロボットの開発は世界初!高性能カメラ・LEDライト・ジャイロセンサー・角度計を搭載し、配管内を移動しながら内部の映像と位置情報を記録できます。それにより配管の老朽化などの見える化を行い、計測したデータを基に走行経路のマッピングができるのです。

「配管くん®Ⅰ型」は、配管問題で困っている建築設備工事会社にとって大きなメリットを生む商品です。

引用:株式会社弘栄ドリームワークス様ウェブサイト住宅ビジネスフェア様ウェブサイト

業務支援カメラサービス「コネクトカメラ」|株式会社アービンズ様

株式会社アービンズ様は、「情報技術で人々の生活を豊かに」を経営理念に掲げ、経営情報の整理整頓業を事業領域とする会社です。経営データのビジュアル化、生産性向上サービス、システム開発などサービスは多岐にわたります。

建設現場向け業務支援カメラサービス「コネクトカメラ」

コネクトカメラは建設現場の業務支援カメラサービスです。建設現場にカメラを設置することで、現場確認を中心とした監督業務の効率化、タイムラプス動画を活用することで、お客様満足度向上や集客アップの効果が期待できます。

1.現場状況のクイック確認

アプリからその日の午前・午後・1日を、タイムラプス再生することができ、30秒で概況の
確認が可能です。職人が予定通り現場に入ったか、大きなトラブルがなかったかなど、従来
のカメラでは動画を巻き戻して再生確認が必要だったものを、1クリックで再生・確認する
ことができます。

2.タイムラプス動画:お客様満足

着工から完成までの映像を、タイムラプス動画として作成し、お客様へ共有することが
できます。一生に一度の思い出を、プレゼントすることで満足度向上に役立てていただ
いています。

3.タイムラプス動画:集客アップ

指定秒数でタイムラプス動画を作成できるため、InstagramなどのSNSにアップロードする
ことができ、集客アップ用のプロモーションコンテンツに利用いただいています。

4.現場確認の通知

1人が複数現場を管理していると、現場確認すること自体を忘れてしまうことも多々あります。
コネクトカメラでは、あらかじめ設定した曜日・時間で確認通知を行うことができるため、
漏れなく現場チェックをすることができます。

2024年4月から残業規制がスタートし、建設業界全体として生産性向上が求められています。
運用負担をかけない現場の定点カメラが、建設DXの一丁目一番地になっていくのか注目されます。

引用:株式会社アービンズ様ウェブサイト住宅ビジネスフェア様ウェブサイト

◎住宅ビジネスフェア2022レポート①はこちら
◎住宅ビジネスフェア2022レポート③はこちら