今回はJR青梅線「西立川駅」から徒歩20分の場所にある立川市歴史民俗資料館に行って来ましたので、見学レポートをアップします。
立川市歴史民俗資料館は、市の歴史や文化、自然風土に関する市民の知識と理解を深め、市民文化の向上に寄与するため、1985年に開館しました。もともとこの場所は、井上家の屋敷の一部でしたが、400年間にわたり継承されてきた土地を、井上重雄氏が市に寄贈したそうです。
資料館への入り口です。
本館の隣に土蔵、そして脱穀機や大八車などの農業機器が展示されていました。
土蔵の説明を読むと、実際に今も収蔵庫として使われているようです。
本館のエントランスです。
常設展示室には、「原始・古代の立川」「中世の立川」「近世の立川」「近・現代の立川」「立川の自然」「立川飛行場のあゆみ」「くらしと道具~養蚕と機織り」「多摩川の伝統漁法」のカテゴリーに分けられた展示がされていました。
原始・古代の立川コーナーでは、石器や縄文土器が展示されていました。市内の各遺跡からは縄文時代の土器が数多く発掘されており、大和田遺跡・向郷遺跡から出土した縄文土器は、立川が縄文人の集落地であったことを示す資料として、立川市指定有形文化財になっています。
今から一万年前に始まる縄文時代は、はじめて土器が作られた時代です。縄文(紋)土器は縄目をつけた文様と装飾性の強さを特徴としています。
縄文時代の斧(左)と土堀り道具(右)。様々な工夫が見て取れます。
立川に鉄道が開通したのは、明治22年(1889年)4月のこと。何と132年前には、新宿~立川間に鉄道が通っていたのです。ちなみに日本初の鉄道が開通したのは、新橋(汐留)〜横浜(桜木町)間で、1872(明治5)年10月のことでした。
「立川村十二景」は、郷土作家 馬場吉蔵によって描かれた明治時代の立川村の風景画です。それぞれの絵画には人物や動物も描かれており、当時の風俗も表現されています。立川市指定有形文化財。
現在の写真と比較して見ることが出来るので興味深かったです。
小学校で使われていた石板や教科書など。
織り機の展示もありました。今でも十分使えそうです。
多摩川は、立川市の南端を東西に流れています。多摩川からは、飲料水・農業用水のほかに、魚、砂利などの資源を得ていました。
梅雨入りし、外ではなかなか遊びにくい日々ですが、たまにはこういった資料館に立ち寄ってみるのも楽しいですよ。
利用案内
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日及び年末年始(12/29~1/3)
入館料:無料
交通アクセス
電車:JR青梅線「西立川駅」より徒歩20分
バス①:JR立川駅南口から新道福島行き・富士見町操車場行き「団地西」下車5分
バス②:JR立川駅南口からJR立川駅北口行き「農業試験場前」下車5分
連絡先
立川市歴史民俗資料館
立川市教育委員会事務局 教育部 生涯学習推進センター文化財係
住所:〒190-0013 立川市富士見町3-12-34
TEL:042-525-0860 FAX:042-525-1236
E-mail:bunkazai@city.tachikawa.lg.jp
◎同じ立川市内には「国立極地研究所 南極・北極科学館」もありますよ。