8月24日(土)、25日(日)に開催された「諏訪神社立川鎮座例大祭」に行って来ました。 諏訪神社は、弘仁2年(811年)に信州の諏訪大社から立川柴崎村出口(今の諏訪の森公園)に分祀された古い歴史を持つ由緒ある神社です。
例大祭とは、その神社で定められた日に行われる最も重要な祭祀のことです。 諏訪神社例大祭は境内で歴史ある奉納相撲や奉納獅子舞が披露され、御神輿、山車などが街の中を練り歩く大きなお祭りです。参道には多くの露店が建ち並び、まさに立川夏の風物詩といえる一日になります。
何と!何と!神社境内にお化け屋敷がありました!怖いので入りませんでしたが(笑)、お祭りにお化け屋敷があるなんて素敵ですね~。
330年の歴史がある「奉納獅子舞」
この獅子舞は元禄時代 (1688~1704) から現在の富士見町3~5丁目、柴崎町1丁目の旧村地域に伝承され、 諏訪神社と八幡神社の祭礼に五穀豊穣を祈願し、 雨乞いと悪疫退散を願うものだとされています。祭礼当日には「獅子宿」こと柴一八幡会公会堂から隊列を組んで出発し、両神社に伝統的な獅子舞を演舞奉納しています。
棒仕い(ぼうっかい)は、大江山の鬼退治をした源頼光の家来、渡辺綱・坂田 金時・大江保正・碓井定光が“技”を磨く場面を演じます。
330年の歴史を持つ奉納獅子舞。現在使われている獅子頭は幕末に生まれたものだそうです。そして、獅子舞の衣装の総重量は約10kgにもなるそうです。しかも真夏のこの暑さの中で激しく舞うので、熱中症の危険性もあります。彼らはまさに命がけで、諏訪の神様へ獅子舞を奉納しているのです。
たくさんの立派なお神輿と祭男たちが宮入りしていきます。
神社の「お祭り」は、鎮まりいただいた神様をお招きしてご奉仕する場であり、人との交流の場であるとされていました。 その後、豊作や繁栄を祈願し、その祈願成就のお礼や感謝を「お祭り」で表すことに変わっていきました。
今回、初めて諏訪神社例大祭に行きましたが、お祭りの随所に八百万の神々や自然の恵みに感謝してきた昔の農耕民族の営みを感じることができました。賑やかで楽しい祭りなのに、どこか清らかな気持ちになる諏訪神社例大祭、また来年も楽しみにしています。
★立川 諏訪神社&諏訪の森公園の桜開花情報!の記事はこちらです。