江戸東京たてもの園は、江戸・東京の歴史的な建物を移築保存し展示する目的で都立小金井公園内に設置された野外博物館です。スタジオジブリが「千と千尋の神隠し」の制作にあたり参考にしたと公式に発表している場所です。ジブリファン、レトロファン、建築ファンにはたまらない建築物がたくさんあります。

今回は建築や歴史の勉強も兼ねて家族で出かけてきましたので、園内の様子をレポートします。

「ビジターセンター(旧光華殿) 」

江戸東京たてもの園の入り口になっているビジターセンターは、旧光華殿という昭和15年に皇居前広場で行われた紀元2600年記念式典のために仮設された式殿が使われています。

そして目に飛び込んでくる看板の”緑色の虫”が可愛いな~なんて思っていたら、このマスコットキャラクター「えどまる」は、何と宮崎駿さんが制作しているのです。そりゃ可愛いはずですね^^;

「季節ごとに絵柄が変わる記念スタンプにも”えどまる”が」

ビジターセンターを通り抜け、まずは西ゾーンへ。いきなり目を惹くこの建物は「常盤台写真場」。

「常盤台写真場」

この建物の2階は自然光が入るスタジオになっていて、そこではこんな写真が撮れます。係りの方にスマホで写真を撮ってもらうことも出来ますよ~!(もちろん無料)

「髪はボサボサ、服もヨレヨレ(汗)ですが、写真館の雰囲気がいいですね」

その先にも素敵な建物がたくさん。

「デ・ラランデ邸では”武蔵野茶房”というカフェが営業しています」
「吉野家(農家)」

ここでは、竹トンボや風車を作る体験会をやっていました。こちらも無料。

「作り方は丁寧に教えてもらえますよ」

さて次は東ゾーンへ。 「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街並みはどんな感じなのかワクワクします。

「村上精華堂」

いきなりモダンな建物が! 台東区池之端の不忍通りに面して建っていた小間物屋(化粧品屋)だそうです。この柱がたまりませんね^^

「都電7500形」

次に現れたのは、黄色の車両に赤ラインのデザインが素晴らしい都電7500形。渋谷駅前を起終点とし、新橋・浜町中ノ橋・(神田)須田町まで走っていた車輌です。 そしてこの奥に見えるのが・・・

「下町中通り」

お~~~! 「千と千尋の神隠し」 で千尋が迷いこんだ、あの怪しい、いや不思議な街があるじゃないですか~!感動(涙)。 スタジオジブリがこの町からインスピレーションを受けて作品作りに活かしたのも頷けます。こうなると夜景も観たくなりますね。

「中央の武居三省堂(文具店)は、釜じいのボイラー室のモデルになったそうです」

下町中通りの突き当りには銭湯「子宝湯」があります。
「子宝湯」 なんていい名前ですね。

「子宝湯」
「湯船に入って撮影が出来ます^^」

最後にセンターゾーンの「旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)」を紹介します。

「旧自証院霊屋」

尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、その母お振の方(三代将軍徳川家光の側室)を供養するために建立した霊屋です。 黒基調なので金色の装飾や赤と緑の塗装が映えます。格調高い雰囲気が出ていますね~!

建物はまだまだあり、全部を観ることは出来なかったのですが、親子でも楽しめて、建物や文化風習の歴史を垣間見ることが出来る「江戸東京たてもの園」。是非、カメラ片手にお出掛け下さい^^

「江戸東京たてもの園」は小金井公園の中にあります。小金井公園には広い芝生、サイクリング場、バーベキュー広場、ソリゲレンデなどがあるので、一日中楽しめますよ~!

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