生田緑地は、川崎市の向ヶ丘遊園駅近くにある都市計画緑地です。ここには雑木林や谷戸部の湿地、湧水等の貴重な自然環境が残されており、かつての里山や農地、森と一体となった美しい風景が今に引き継がれています。四季折々の自然を感じることができ、その自然を背景に、岡本太郎美術館、日本民家園、伝統工芸館、かわさき宙(そら)と緑の科学館、藤子・F・不二雄ミュージアム等の施設があり、自然、文化歴史、アート、宇宙科学など様々なものを楽しめる貴重なエリアとなっています。
生田緑地へのアクセスはこちらをご覧下さい。今回は電車で行ったので、小田急線「向ヶ丘遊園駅」を下車し歩いて向かいました。駅南口から徒歩約13分ほどの距離でした。
素敵なマンホールを発見!設備設計に携わっていると、道を歩いていてもいろいろ気になります(笑)。
東口ビジターセンターは、生田緑地の総合案内所です。生田緑地内の施設や四季折々の自然の見どころなどをパネルで紹介しています。太陽光発電や県内産木材の使用など環境にも配慮しています。
- 開館時間 8:30~17:00
- 休館日 年末年始
- 入場料 無料
生田緑地内のスポット案内や保全活動団体の活動レポートなどが掲示されています。テーブルやイスがある休憩所も併設されているので、足休めに利用できます。
緑豊かな遊歩道が続いています。緩やかな上り坂になっていますが、園児でも歩ける程度なので安心です。
かわさき宙(そら)と緑の科学館は、川崎の自然に関する展示、プラネタリウム、天体観察ができるアストロテラスで様々な自然科学の体験ができる博物館です。
- 開館時間 9:30〜17:00
- 休館日 月曜日(祝日の場合翌火曜)、祝日の翌日(土・日の場合は開園)、年末年始
- 入場料 プラネタリウム観覧料:一般400円、高大200円、 65歳以上200円(川崎市在住の方無料)、中学生以下無料
国鉄時代の客車は懐かしいですね~。客車内で休憩することも出来ます。
この林に入ると空気がひんやりとして、とても気持ちが良かったです。こういう林が街中にたくさん残っていたら、夏のヒートアイランド現象もなくなり、真夏日が激減するのにな~と、改めて自然環境の大切さを思い知るのでした。
生田緑地にはたくさんの湧水があります。生物多様性には大事な湧水を守っていきたいですね。
この池では亀が気持ちよさそうに泳いでいました。
街中でなかなか見かけなくなったカタツムリもひょっこりと顔を出しました。
大阪万博の「太陽の塔」や「芸術は爆発だ!」の名言で有名な芸術家 岡本太郎さんの美術館があります。 「太陽の塔」の顔が美術館のマークになっています。詳細はこちらでご覧下さい。
川崎市岡本太郎美術館の横にある高さ30mの「母の塔」は、この美術館のシンボルタワーです。「母の塔」の詳細はこちらでご覧下さい。
「母の塔」の奥にある芝生の広場です。生田緑地の西口からもすぐです。奥に見えるのは専修大学のキャンパスです。
次は展望台がある桝形山広場へ向かいます。川崎市岡本太郎美術館からは徒歩7~8分です。
舗装された遊歩道なので歩きやすいですが、緑が濃く、空気もいいので、ちょっとした登山気分を味わえます。
桝形山山頂に到着しました。海抜84mです。桝形山は「桝形城址」とも呼ばれ、鎌倉時代、源頼朝の重臣として活躍した稲毛三郎重成の居城があったことで知られています。春には桜が咲き、花見客で賑わうようです。
そして、驚いたのがこの展望台。こんなにカッコイイ展望台はなかなかありませんよね。エレベーターも完備しているので、誰でも昇れますよ。さて、その眺望はいかに?
お~!海抜84mって意外と高いんですね~!多摩川に架かる橋や都内の様子がよく見えます。中央に東京タワーもうっすらと見えます。
こちらは向ケ丘遊園駅方面の眺望です。右端に見えるオレンジ色の看板は、向ケ丘遊園駅前のスーパーマーケット「ライフ」です。
生田緑地は「関東ローム層研究発祥の地」といわれ、約30万年前からの火山噴出物の地層などを監察することができます。
日本民家園は古民家の野外博物館です。江戸時代の民家など25の文化財建造物を移築・展示しています。展示に関する詳細はこちらでご覧下さい。
入園料は、一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料、65歳以上300円(川崎市在住の65歳以上、福寿手帳をお持ちの方:無料)です。
エントランスを抜けるとタイムスリップしたような感じになります。
いや~出来ることなら、この宿場に泊まってみたいですね~!
屋根は「茅葺」「瓦」の他に「板」というのもありました。「瓦」は高価なものだったのでしょうね。
素敵なシャンデリアと絵が飾ってありました。
立派な水車がありました。実際に動いているので、どうやって水車が動いているのかがよく分かります。
水車小屋の内部も見ることができます。この水車は「つきうす精米」仕様になっていました。水の流れによって水車を回転させ、水車小屋のなかにある杵と臼で精米します。 ゆっくりと動くその様子は見応えがあり、人間の知恵と技術を知ることが出来ます。
長野県にあった農家(名主)の家です。農家ですが紺屋(染物屋)を営んだ時期があり、中二階は村の寺子屋としても使われていました。
広い土間とお勝手。左手に木造の機織機があります。
どの建物も土間が広くて実用的な造りになっています。
茅葺屋根は近くで見ると重厚感を感じます。釘などを一切使わずに組み上げる技術はすごいですね~!
茅葺の材料はヨシやススキなどの中が空洞のものを多く使う。空洞が多いほど断熱材となり、夏でも涼しく過ごせるためです。
今回は時間が無くて半分しか見ることは出来ませんでしたが、ゆっくりと時間をかけて観る価値のある建物ばかりでした。次回は子供たちを連れて、「かわさき宙(そら)と緑の科学館」と併せて見学したいです。
11月下旬~は美しい紅葉も観れると思いますので、是非一度お出かけ下さい。
★横浜観光の記事はこちらです。