ゴールデンウィークに三鷹市を流れる野川(三鷹市大沢~野川公園辺り)を散歩しました。
野川は国分寺市東恋ヶ窪を源とし、小金井市、三鷹市、調布市を貫流し、狛江市東野川で入間川を、世田谷区鎌田で仙川を合流して、世田谷区玉川で多摩川に合流する、延長20.23kmの一級河川です。
戦前は水車が点在するほど水量豊かな川だった野川ですが、高度成長期に生活雑排水が流入して川底にヘドロが付くほどのドブ川となってしまいます。平成に入り下水道整備が進み、また積極的な流域の市民の活動によってかつての清流を取り戻しましたが、現在は都市化が進みコンクリート舗装が増えたことで雨が浸透しにくい状況になっており、湧水が乏しくなっています。これにより流水が途切れてしまう状態がたびたび発生するという新たな問題を抱えています。しかし、この問題への対策も始まっているので、早くいい結果が出て欲しいものです。
さて散歩は三鷹市大沢のコミュニティーセンター周辺からスタートしました。
いきなり目に飛び込むのは緑、緑、緑!春が来て、緑が豊かになり河川流域全体が喜んでいる様に見えます。
野川はカワセミなど70種を超える野鳥をはじめ、ホタル、トンボ、チョウ、カブトムシなどの昆虫や、メダカ、コイなどの魚、カメ、ヘビ、タヌキなど様々な生物が生息しています。冬にはオナガガモなどの渡り鳥もやって来ます。
川沿いを北へ向かって20分ほど歩くと都立野川公園に着きます。
流域の市民からも愛される野川。これまでも市民と自治体が協力して川の再生に尽力してきました。藤沢の引地川、川崎・横浜の鶴見川、八王子の大栗川なども同じように再生して清流を取り戻したいですね。