玉川上水 羽村取水堰の取材時に羽村市郷土博物館にも行って来ましたので、博物館内の様子をレポートします。

エントランスを通り、まず目に飛び込むのが雛人形の展示。時節柄、たくさんの雛壇が飾られていました。

雛人形の企画展示

そして常設展示「玉川上水をまもる」コーナーへ。玉川上水の取水地である羽村市。やはり玉川上水の歴史に関する展示が充実しています。

江戸時代の水門が実物大で再現

この水門は取水口に造られたものと同じ大きさのもので、どちらの水門も太いケヤキの柱を組んでつくられていました。

玉川上水の歴史パネル

玉川上水の約400年にわたる歴史が見て取れる関係年表。なんと江戸時代から管理され続けています。

江戸時代の羽村取水堰を再現した模型
鉄製の水門
分かりやすくパネルで説明されています

盛んだった養蚕に関する展示も充実していました。江戸時代の終わり頃、安政6年(1859)の横浜開港以後、蚕種(さんしゅ、蚕の卵)や生糸が主要輸出品となり、羽村でも養蚕が盛んになっていきました。

養蚕の道具
繭の重さの違いで雌雄を分ける自動判別機
繭を数えるためのプレート?
繭は日光に当たらないように長期保管される
繭検定用自動繰糸機

そして、羽村出身の作家 中里介山先生に関する展示コーナーもありました。「大菩薩峠」は読んだことがありませんが、展示を観ていたら読みたくなってきました^^                          

明治18年は伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任した年ですね

この『大菩薩峠』を大正から昭和の28年間書き続けました。

中里介山先生のポートレート
フォントもデザインも素敵です
大菩薩峠の原稿
中里介山先生のパスポート、今のよりカッコイイですね

羽村市郷土博物館は玉川上水の羽村取水堰から徒歩10分の場所にあります。JR青梅線「羽村駅」からは徒歩20分。桜が咲く季節に訪れることをオススメします^^

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