共に歩むパートナーとして、皆様と向き合い続けたい。

私たち全国設備CADセンターは、「お客様のパートナーであること」を第一に、技術が日々複雑かつ高度化していく建築設備業界において長年にわたって事業を展開してきました。

「パートナーである」ということは、商売における単なる取引先としてお客様と関わるのではなく、真正面から向き合ってお客様のご要望にお応えし続けるということ。難易度の高いご依頼内容であっても気兼ねなくご相談いただけたり、時に厳しい意見をこちらから率直に申し上げられる関係こそ、私たちがこれまで目指し、日々築いてきたものです。

当社を頼ってくださる皆様の困りごとを解決できれば、これ以上のことはありません。全ては「ミスのない、最高のものをお届けしたい」という一心で、今日までやってきました。

建築設備業界を支え、盛り上げる使命感

当社の事業はおよそ40年前、私の元パート先だった水道屋の代表が怪我をされたことをキッカケに、給水装置工事の申請図面を作成するお手伝いをするところから始まりました。家政科出身の私は経験の中で業務を覚えていき、数カ月後には他の職人さんからも「うちの図面も手伝ってほしい」とお願いされるようになっていました。

6件ほどの業者さんの図面を作成する頃になると、子どもの世話もあってさすがに手一杯となってしまったのですが、「時間がかかってもいいから頼みたい」とのお声に、私も本当に「お手伝いをしたい」という気持ちだけでお応えしてきました。

当時はCADソフトもFAXもない時代。赤と黒のロットペンと三角定規を一組持って、自宅の台所のテーブルで夜な夜な図面を描いては、早朝から現場や役所を車で回る日々でした。それまでは工事も図面作成も役所への申請も職人さんが一手に担うのが当たり前の業界でしたので、ハードとソフトの業務を分けて行ったのは私が初めてだったと思います。

「みんな本当に困っているから、もっとやってみたら」という職人さんたちの後押しもあって事業は順調に広がっていき、やがて法人化して事務所を開設。その後もCADソフトやFAXを業界内で初めに導入し、「激務」という言葉では言い表せないほど忙しい毎日が過ぎていきました。

しかし、バブルが崩壊すると業績は大きく低迷。多摩地区だけでなく都内にも事業範囲を広げることで新たなデベロッパーさんとのつながりができ、何とか持ちこたえることができましたが、子どもの給食費すら収められないほど苦しい日々が続きました。

そんなある日、とある社長様から「仕事がなくて大変だろう。これを使いなさい」と小切手を渡されたんです。そのお金でその月を乗り越えることができ、翌月には返金できたのですが、その際お渡ししようとした手土産は受け取っていただけませんでした。「こんなにお世話になって、何をお返しすればいいか分かりません」と伝えると、「俺に返すことはない。これからの建築設備業界に力を出して、盛り上げてやってくれ」と。この言葉を聞いた時に、「この建築設備業界でやっていくのは私なんだ」と思い、大きな使命感を抱くようになりました。

この出来事をはじめ、本当に多くの方に助けられながら今日までやってこれました。ただの仕事と仕事の付き合いだったら、私はとうに辞めていたと思います。だからこそ、これから先も皆様のパートナーとして共に進んでいきたいと強く願っています。

お客様の会社の図面部・設計部として従事

今では給水装置工事だけでなく、給排水衛生設備、換気空調設備、消火設備、電気設備等の図面作成、現場調査から役所申請のサポートまでさせていただくようになりましたが、どの事業においても「お客様のパートナーであること」は変わらず、お客様の会社の図面部・設計部として業務に携わらせていただくため、現場や役所に行く際は、お客様の社名を名乗らせていただいています。失礼のないよう社内教育を徹底しており、礼儀正しく図面申請も一回で通過する人材を従事させることで、業界内におけるお客様の信頼にもつながると考えています。

また、どんな場所でも挨拶を欠かさないことを社内では大切にしています。お客様のところに伺う際には、ご担当者様だけでなく、そこで働く社員様全員がお客様であるという意識をもって挨拶をしています。また、現場に行く際にも職人さんや警備員さんにも挨拶をすることで、存在を覚えていただけるだけでなく、ミスや事故を防ぐことができるはずだからです。現場に関わる全ての方と共に無事故で完工するという意識を、いつも忘れずに持っていたいと思っています。

それと同時に、当社社員には資格取得を積極的に奨励しています。建築設備業界における資格は国家資格をはじめ多く存在し、求められる知識も膨大です。だからこそ、資格取得によって得られる信用もとても大きいと考えています。事実、当社副社長の榎本敦司が「建築設備士」他、数多くの資格を取得して当社の事業も大きく広がりました。お客様のご要望にお応えできるだけの知識と実力を向上させるため、既存社員はもちろん新入社員にも資格取得を義務付け、共に歩んでまいります。

変わる時代の中で、人々の暮らしを支え続けるために

長年この業界に従事してきた中で、ビジネスパートナーであり友人でもある存在がたくさんできました。建築設備に関してお困りごとがございましたら、あまり気負わずにご相談いただきたいと思っています。建築設備図面・給排水申請等をお任せいただくことで、現場の進行や営業、人材育成などに集中いただけるようになり、お客様の事業が前に進んでいくことが当社の何よりの願いです。

息子が幼い頃、連れて行った会社でチョコレートをいただいたことがあり、それ以来その会社のことを「チョコレートの会社!」と嬉しそうに呼んでいたことが懐かしく思い出されます。そんな息子も現在では、新宿にある 株式会社PINE-NET にて関東全域の給排水手続きを一手に引き受けて頑張ってくれています。両社共々宜しくお願いいたします。

建築設備は建物にとって不可欠なものであり、それが無ければ人々の暮らしは成り立ちません。そして、これからは生活がより多様化し、いろいろなものがロボット化していく時代です。朝起きたら朝食が出てきて、帰宅したらお風呂が湧いているのが当たり前の時代です。住まいが自動化する暮らしが、そこに来ていると感じています。

これからの建築設備業界がますます楽しみであると同時に、その最前線で皆様をサポートできるよう、今後も挑戦を続けてまいります。


取締役会長
青柳 いち